3月23日零時(北京時間)より、北京市を目的地とした全ての国際線では、次の12の指定された一番目の入境地点から入境することが義務付けられました。
一番目の入境地点:天津市、石家庄市、太原市、フフホト市、上海市浦東区、済南市、青島市、南京市、瀋陽市、大連市、鄭州市、西安市。
最近、海外で新型コロナウイルスのパンデミックが起き、中国に戻る者が増えてくるに伴い、中国における輸入症例の数も急増しています。輸入症例を予防・抑制するため、3月19日、民航局等の5つの機関は連名で『目的地を北京市とする国際線が一番目の入境地点から入境することを指定することに関する公告』(第1号)を公布しました。
海外の例を見ますと、3月20日より、シンガポールでは全ての入国者(国籍如何を問わず。)に対し、全て14日間の隔離を義務付けました。うち、アジア国籍の短期滞在予定者は、出発前に、駐シンガポール大使館・領事館に健康関連書類を提出し、シンガポール衛生部からの許可を得ないと入国できないという措置を講じています。
現在、世界や中国国内の新型コロナウイルス感染予防の重点は国内の予防から、輸入病例の防止に移ってきており、これが世界的な流れとなってきています。
3月22日、民航局等の5つの機関は再度入境通告を公布し、一番目の入境地点を12箇所に調整しました。国際線に乗機する方は、航空会社により一番目の入境地点が下表のように指定されております。また事前に自らが乗機される航空会社にお問い合わせください。
社名 一番目の入境地点
中国国際航空(CA) 天津市、石家庄市、フフホト市、瀋陽市、大連市、上海市、青島市、鄭州市、西安市
中国南方航空(CZ) 瀋陽市、済南市
海南航空(HU) 太原市
エミレーツ航空(EK) 上海市
エチオピア(EY) 西安市
エティハド航空(ET) 太原市
大韓航空(KE) 青島市
アエロフロート航空(SU) 天津市
アシアナ航空(OZ) 大連市
エアアジアX(D7) 鄭州市
泰国国際航空(TG) 石家庄市
シンガポール航空(SQ) 南京市
全ての国際線で北京市に入る方は、一番目の入境地点において疫情検疫検査を受け、入境手続と手荷物検査を受け、感染症状のない旅客は、元の便に登場して北京市に入ることができます。感染症状がある場合、一番目の入境地点で隔離され、経過観察検査等の措置を受ける可能性があります。
以上は、現時点の政策です。今後、政策は新型コロナウイルスの情勢の変化により調整される可能性があります。
現在の新型コロナウイルスの蔓延状況から見ますと、今は海外から北京市に入る者に対してだけですが、今後は北京市に入る者だけでなく、他の(市、区)でも同様の措置が行われる可能性があります。海外在住の方に置かれましては、関連する手続、渡航計画、対策を着実に行われるように、お願いいたします。
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