3月7日、中国の王毅国務委員兼外相が第13期全国人民代表大会第4回会議中に記者質問に答えた中で、新型コロナウイルス対策のために人の移動が困難となっている現状を改善し、各国経済の復興発展を促進するために、中国で新たに中国版「国際旅行健康証明」を打ち出す意向であること、この証明によりPCR検査及び血清IgM抗体検査の結果やワクチン接種状況等の健康状態に関する情報を表示することが説明されました。
また3月8日には、趙立堅外交部副報道局長より、中国は迅速に健康コード情報の相互承認メカニズムの構築を各国と検討し、各国の人員が健康証明を呈示して移動できるようにすることで、人や経済の往来の促進を図る考えであることが表明されました。健康証明には電子版と紙版の2つの形式があり、暗号化されたQRコードによって個人のプライバシーは十分に保護されるとしています。
現時点ではこの「中国版」国際旅行健康証明は中国公民のみを対象としていますが、今後各国と健康コードの相互承認を達成することが検討されており、外国人への適用可否や適用時期について、随時最新情報に注目いただければと存じます。新たな情報を入手次第、弊所からも皆様に情報を共有させていただきます。
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