食品は私たちの日常生活と密接に関わっており、特に、乳幼児用食品については中国政府と国民の関心が非常に高くなっています。

   12月30日、税関総局は『乳幼児用規格適用食品、精製チーズ等の輸入における国家食品安全基準の実施要件に関する公告(2022年公告第136号)』(以下「公告」という。)を発表し、乳幼児用規格適用食品、精製チーズ、濃縮乳製品等の輸入における国家食品安全基準(以下「新国家基準」という。)を規定しました。食品関連の日系企業はこれらの規定に理解を深める必要があるでしょう。

   例えば、海外の企業が中国に輸出する食品、又は中国の企業が輸入する食品は、上記の新国家基準の規定に適合していなければなりませんが、新国家基準の実施前に製造・輸入された製品で、従来の国家基準の規定に適合するものについては、賞味期限内であれば原則、輸入・販売が可能です。(「公告」第1条)

   2023年2月22日から『食品安全国家基準 新生児用規格適用食品』、『食品安全国家基準 乳児用規格適用食品』、『食品安全国家基準 幼児用規格適用食品』の実施が開始し、『食品安全国家基準 精製チーズ及びチーズ製品』、『食品安全国家基準 濃縮乳製品』については、2022年12月30日から既に実施が開始されています。

   在中日系企業が上記の食品を輸入するか、日本本社から中国の企業へ上記の食品を輸出する際には、新国家基準に不適合の食品を輸入し、政府当局からの処分や中国税関で検査する時に、製品が返送されることがないよう、新国家基準への適合について、輸入先又は輸出先と確認を取ることをお勧めします。