日本政府の最新の水際対策に基づき、12月30日から、中国(香港・マカオ除く)からの渡航者又は7日以内に中国(香港・マカオ除く)滞在歴がある方は、日本入国時にPCR検査又は抗原検査が必要になります。
   中国では春節休暇も近づき、一時帰省する駐在員の方や日本旅行を考えている方も多いでしょう。では、日本渡航時のPCR検査証明は何時間以内のものが必要で、陽性になった場合はどうすればいいのでしょうか。今回は、日本渡航時の注意点について簡単に紹介します。日本渡航を考えている方は、ぜひご参照ください。

1.渡航時は、何時間以内のPCR検査陰性証明が必要か
   現時点では、中国(香港・マカオ除く)からの渡航者又は7日以内に中国(香港・マカオ除く)滞在歴がある(中国人と外国人)に対して、日本入国時に、ワクチン3回接種証明、または72時間以内のPCR検査陰性証明のどちらか一方を提出することが要求されています。
   なお、ワクチン3回接種証明、及び72時間以内のPCR検査陰性証明書は、英語または日本語での記載が必要であり、中国語のみのものは、一部の空港では使用できない場合もあります。なお、英語または日本語での証明の提出が難しい場合、ご自身で検査証明書の翻訳を作成することも可能です。証明書の詳細事項については、在中国日本国大使館のホームページをご参照ください。

2.日本入国後の検査は、中国からの渡航者全員が対象か
   12月30日以降、中国(香港・マカオ除く)からのすべての入国者(外国人も含む)は、入国後に一律で検査を受けることになります。
   入国の流れとしては、日本の空港に到着後、日本の検疫当局による検査を受け、結果が出るまで専用の待合室で待つことになります。入国時には、抗原検査が行われますが、抗原検査は、結果が出るまでの所要時間が異なり、空港での待機時間も異なってきます。飛行機を降りてから検査の結果が出るまでの待ち時間は、一般的には1~2時間程度となっていますが、時間が長引く可能性もあるため、時間に余裕を持って、スケジュールを立てると良いでしょう。

3.陽性と判定された場合の、隔離場所と期間
   空港での検査で陽性反応が出た場合、現地の検疫スタッフにより空港近くの政府指定の隔離用ホテルに案内されますが、通常、どのホテルで隔離されるかは事前に通知されません。
   通常、陽性者は症状がある場合は7日間、無症状の場合は5日間隔離されます。
   同行者も陽性であった場合、同じホテルに入れない可能性がありますので、同行者と一緒に帰省・旅行する場合は、お互いの連絡先の確認や、洗面用具や化粧品などをあらかじめ分けておくと良いでしょう。

4.隔離期間の費用の負担
   日本の厚生労働省によると、入国時に陽性と判定され、政府指定の隔離用ホテルに送られた場合、現時点では、隔離期間中の宿泊費と食事代は日本政府が負担し、自己負担とはなりません。 これは、入国者にとっても嬉しいニュースでしょう。

5.隔離中の食事などについて
   隔離期間中は、部屋から出ることはできませんが、バルコニー付きの部屋であれば、バルコニーに出ることは可能です。
   食事は、1日3食お弁当が配布されます。また、基本的な生活用品を購入する必要がある場合、通常はホテルスタッフに現金を渡して買ってきてもらうことになるため、あらかじめ現金で日本円を用意しておくことをお勧めします。

6.利用する空港について
   また、現在、日本政府は中国からのフライトを成田空港(千葉)、羽田空港(東京)、関西国際空港(大阪)、中部国際空港(名古屋)の4つの国際空港に限定しており、当分の間、新たな路線や便の追加はないものと思われますので、出発前に出発空港と到着空港をすると良いでしょう。